カサイ タダカツ   KASAI TADAKATSU
  笠井 唯克
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
研究期間 2004/04~2007/03
研究課題 炭酸含有アパタイトと骨髄幹細胞を用いた組織工学的骨形成
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 独立行政法人 日本学術振興会
研究種目名 科学研究費補助金 基盤研究( C )(一般)
科研費研究課題番号 16592028
代表分担区分 研究代表者
代表者 笠井唯克
概要 培養骨芽細胞様細胞の担体として、各生体親和性材料(炭酸含有アパタイト(CAP)、β―TCP、ハイドロキシアパタイト(HAP))を用いた時の各タンパク発現(アルカリフォスファターゼ(Alp),オステオカルシン(OC))量の比較をおこなった。実験方法:各材料で基盤を作製し、この基盤上で細胞を培養した。またコントロールとしてポリスチレン基盤を用いた。培養期間1週間、2週間の細胞のmRNA発現量をリアルタイムPCR法による相対定量法で測定した。測定したmRNAは、RUNX2、Alp、OC、オステオポンチン(OP)、オステオネクチン(ON)、骨シアロ蛋白(BSP)、デコリン(DEC)、Ⅰ型コラーゲン(COLⅠ)である。結果:AlpのmRNA発現量は各材料間でほとんど差がなかった。その他はHAP、β-TCPおよびCAPのmRNA発現量がコントロールより高かったものの、HAP、β-TCPおよびCAP間では差がなかった。本研究によりCAPは骨芽細胞様細胞のmRNA発現を促進する材料であり、その影響はHAP、β-TCPと同程度であることが明らかとなった。