カミヤ マサコ
KAMIYA MASAKO
神谷 真子 所属 朝日大学 経営学部 経営学科 職種 教授 |
|
研究期間 | 2004/04~2008/03 |
研究課題 | 耳下腺のホスホリパーゼD活性化シグナリングと開口分泌 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
科研費研究課題番号 | 16591875 |
キーワード | シグナル伝達 / ホスホリパーゼD / イノシトールリン脂質キナーゼ / ホスホリパーゼA_2 / 頂端側形質膜 / 分泌顆粒 / ホスファチジン酸 / ホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸 / イノシトールリン脂質 / 細胞骨格 / ジアシルグリセロール / 脂肪酸 |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 神谷真子 |
概要 | 1.PLDは遊離脂肪酸とPIP_2で相乗的に活性化され、PIでは逆に阻害を受けた。一方、PLDは自身の反応産物であるホスファチジン酸(PA)で活性化された。以上の結果から、PLDは(1)遊離脂肪酸の生成、(2)PI→PIP_2の量的バランスシフト、(3)自身の反応産物による正のフィードバックによって活性制御を受けていることが指摘できた。 2.PLD産物であるPAは、本酵素の活性化因子であるPIP_2を合成するPIP kinaseを活性化したが、PIP kinaseの基質供給系であるPI 4-kinaseには抑制的に作用した。一方、分泌顆粒膜中では、PIPが蓄積傾向にあると考えられた。以上から(1)PAはPIP kinaseの活性化を介して、PLD自身の活性増幅に寄与している可能性、(2)開口分泌時には融合してくる分泌穎粒がPIP kinaseの基質供給源となり、PIP kinaseの活性発現の維持に寄与する可能性が示唆された。 3.in vitro膜融合系において、モデル形質膜のPLD精製酵素処理で膜融合が亢進した。また、PIP_2を耳下腺遊離細胞に直接導入してその細胞内濃度を高めると、イソプロテレノール刺激時のアミラーゼ分泌に促進傾向が認められた。 |