カミヤ マサコ
KAMIYA MASAKO
神谷 真子 所属 朝日大学 経営学部 経営学科 職種 教授 |
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研究期間 | 2000/04~2003/03 |
研究課題 | 膜融合調節装置としての頂端側形質膜ホスホリパーゼDの存在意義 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
科研費研究課題番号 | 12671820 |
キーワード | 頂端側形質膜 / ホスホリパーゼD / ホスホリパーゼA_2 / イノシトールリン脂質 / 遊離脂肪酸 / 膜融合 / 開口分泌 / 耳下腺 / 形質膜 |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
代表分担区分 | 研究分担者 |
代表者 | 藤田厚 |
概要 | 頂端側形質膜PLDは,PIP_2によってGTP-γ-S非依存的に活性化されるほか,オレイン酸によっても濃度依存的な活性上昇が観察された.さらにPIP_2とオレイン酸が共存すると相乗的な活性化効果が得られた.PIP_2と特異的に結合するネオマイシンは,頂端側形質膜PLD活性を用量依存的に抑制した.これらのPLD活性調節因子の代謝経路を検索したところ,頂端側形質膜にはPIP_2の生成系としてホスファチジルイノシトール4-キナーゼおよびホスファチジルイノシトール一リン酸キナーゼが存在し,脂肪酸の生成系として不飽和脂肪酸鎖選択性のホスホリパーゼA_2が存在していた.したがってこれらの酵素がPLD活性化系として機能することで,in vivoにおいてもPLDの充分な活性発現が期待できる.一方,耳下腺単離分泌顆粒とモデル膜からなるin vitro膜融合系を用いた解析では,モデル膜のPLD(キャベツ由来)処理による膜融合能の亢進が確認できた.今後は,分散細胞系を用いて分泌刺激時におけるPLD活性変動およびその活性調節因子の動態の解明をおこなうとともに,開口分泌との相関を検討し,本酵素のin vivoにおける機能解明を進める予定である. |