カミヤ マサコ
KAMIYA MASAKO
神谷 真子 所属 朝日大学 経営学部 経営学科 職種 教授 |
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研究期間 | 1996/04~1997/03 |
研究課題 | in vitro分泌モデル系を用いた調節性開口分泌制御機構の解析 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 文部科学省 |
研究種目名 | 奨励研究(A) |
キーワード | 開口分泌 / 膜融合 / リポソーム / ホスファチジン酸 / ジアシルグリセロール / ホスホリパーゼD / ホスホリパーゼA_2 |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 神谷真子 |
概要 | 本研究では調節性開口分泌の制御における融合部位での脂質組成変化の重要性を検討した。in vitro分泌モデル系を用いて、単離分泌顆粒(SG)と、形質膜のモデルである各種リポソームとをインキュベートしたところ、PAまたは1,2-DAGを含有したリポソームで、それぞれの濃度依存的にアミラーゼ遊離と膜融合の促進が観察された。これらの効果はPAと1,2-DAGに特異的であり、他の酸性リン脂質や1,2-DAGの構造異性体である1,3-DAGではほとんど観察されなかった。一方、高度不飽和脂肪酸ではわずかながら促進傾向を示した。同様にPLD処理により形質膜画分中のPA含量を増加させた膜でもSGとの膜融合が促進された。また、PLA_2処理によって不飽和FFA含量を増加させると、その膜融合促進効果が観察された。耳下腺におけるこれら脂質の生成系を検索したところ、腺腔側形質膜にSGと同様のPLA_2活性が検出され、さらに、腺腔側形質膜で、一過性のPAの生成と、持続的な1,2-DAGの生成が観察された。以上の結果は、PAなどの脂質性融合促進因子が膜融合を初発とする唾液開口分泌の制御に関与している可能性を示している。 |