カミヤ マサコ
KAMIYA MASAKO
神谷 真子 所属 朝日大学 経営学部 経営学科 職種 教授 |
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研究期間 | 1994/04~1995/03 |
研究課題 | 唾液開口分泌にともなうホスファチジルコリン分解酵素系の活性変動とその意義 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 文部科学省 |
研究種目名 | 奨励研究(A) |
科研費研究課題番号 | 06771650 |
キーワード | ホスホリパーゼD / ホスホリパーゼA_2 / 分泌顆粒 / 腺腔側形質膜 / 膜融合 |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 神谷真子 |
概要 | 耳下腺細胞の分泌顆粒(SG)および腺腔側形質膜(腺腔膜)に存在するPC分解酵素系の実体を明らかにし、開口分泌との機能的相関を検討した。腺腔膜PLA_2は、不飽和脂肪酸をアシル基に持つPCを良い基質とすること、ATPにより本酵素が著しく活性化されることなど、SGのPLA_2と共通する特徴を数多く有しており、同一のPC分解酵素として両膜間に共存する可能性が指摘できた。一方、腺腔膜では脂肪酸の他にDAG、PAおよびコリンの生成が検出され、さらにこれらの生成は、PLD選択的阻害剤(ジホスホグリセロール)で顕著に阻害された。このPLD活性はSGでは検出されず、PLDの存在は、腺腔膜に特異的であった。蛍光プローブを用いて直接SGと形質膜との融合を観察する膜融合実験系を用い、PC分解酵素系の開口分泌への関与を検討したところ、形質膜のPLA_2処理、あるいはPLDによる分解反応産物のPAを膜へ組み込むことにより、SG膜と修飾形質膜間の融合が著しく亢進した。以上の結果から、SGおよび腺腔膜に存在するPC分解酵素系が膜融合促進因子の供給機構として関与している可能性が示唆された。 |