カミヤ マサコ
KAMIYA MASAKO
神谷 真子 所属 朝日大学 経営学部 経営学科 職種 教授 |
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研究期間 | 1993/04~1994/03 |
研究課題 | Ca^<2+>-非依存性ホスホリパーゼA_2の分泌刺激に連動した活性制御機構の解明 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 文部科学省 |
研究種目名 | 奨励研究(A) |
科研費研究課題番号 | 05771535 |
キーワード | ホスホリパーゼA_2 / 分泌顆粒 / ATP / GTP |
研究制度 | 科学研究費補助金 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 神谷真子 |
概要 | 本研究は,既にラット耳下腺分泌顆粒で報告しているCa^<2+>非依存性ホスホリパーゼA_2(PLA_2)活性制御機構について, ATPの作用を中心に検討したものである。ATPによる本酵素の活性上昇現象は,ATPをGTPに置き換えても観察されたが,その上昇率はATPに比較して低く,GTPgammaSでは殆ど認められなかった。この傾向はEDTAにより反応系中のMg^<2+>を取り除いた場合でも同様であった。これらの結果は,ATPの活性上昇作用が,近年いくつかのPLA_2で提唱されている“GTP結合タンバク質"を介入する機構によるものではないことを示している。ATPによる活性化は,反応系から分泌顆粒の可溶性画分を取り除くと著しく低下し,新たに可溶性画分を添加することにより,濃度依存的な活性化効果の回復が認められた。熱処理した可溶性画分あるいはウシ血清アルブミンの添加によっても同様の回復が観察されたことから,一定のタンパク質濃度を保つことが,ATP作用の安定化に寄与していると考えられた。 |