カサイ タダカツ
KASAI TADAKATSU
笠井 唯克 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2011/04~2014/03 |
研究課題 | 骨置換可能な多孔性炭酸含有アパタイトによる組織工学の確立 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 独立行政法人 日本学術振興会 |
研究種目名 | 科学研究費補助金 基盤研究( C )(一般) |
科研費研究課題番号 | 23593006 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 笠井唯克 |
概要 | これまでに組織工学的手法を用いて、骨欠損部に従来の骨補填材に比べより生体に自然であり、かつ速やかな自家骨の形成を促す材料と手法を開発し発表してきた。その素材は炭酸含有アパタイトであり、良好な組織親和性、骨形成能、組織内吸収という理想的な特性を持つ骨補填材である。本研究では、その多孔体ブロックの気孔率を大幅に高めたブロックを作成し、そのブロック内部で骨髄幹細胞を培養後、動物に移植して骨形成させるという組織工学的手法を確立することを目的としている。現在までに、グラニュー糖とリン酸水素カルシウム二水和物の圧粉体を炭酸水素ナトリウム溶液中に浸漬し、非焼結で炭酸含有アパタイトの多孔体を作製する手法を確立した。本手法にて気孔率約56%の連通気孔を持つ多孔体ブロックが安定して作製できるようになった。多孔体ブロックと骨髄液を複合させて培養し、ラットの皮下に埋入して、組織内吸収と骨形成を調べたところ、組織学的に、組織内吸収を示す破骨細胞の多数の出現と、わずかな骨形成を認めた。 |