カミヤ マサコ   KAMIYA MASAKO
  神谷 真子
   所属   朝日大学  経営学部 経営学科
   職種   教授
研究期間 1997/04~1999/03
研究課題 耳下腺Ca^<2+>-非依存性ホスホリパーゼA_2の多様性とその生理的機能分担
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 文部科学省
研究種目名 奨励研究(A)
科研費研究課題番号 09771558
研究制度 科学研究費補助金
代表分担区分 研究代表者
代表者 神谷真子
概要 ラット耳下腺細胞におけるCa^<2+>-非依存性ホスホリパーゼA_2(iPLA_2)は、分泌顆粒(SG)と腺腔側形質膜(PM)に加え、新たに細胞質でも存在が確認された。3画分のiPLA_2のうち、細胞質iPLA_2(Cyt-iPLA_2)は1)ATPとTriton X-100で活性化される、2)Ca^<2+>-依存性PLA_2特異的阻害剤(AACOCF_3)でほとんど阻害されずbromoenol lactone(BEL)で阻害される点から、VI型に分類される酵素であると考えられた。一方SGとPM由来iPLA_2(SG-iPLA_2、PM-iPLA_2)は、ATP、界面活性剤およびAACOCF_3に対してCyt-iPLA_2と類似の挙動を示したが、BELで阻害されない点でCyt-iPLA_2と異なっていた。また、SG-およびPM-iPLA_2には、既知の細胞内PLA_2に共通の阻害剤(metyl arachidonyl fluoro-phosphonate)も無効であったことから、両酵素は新たなタイプのiPLAであると考えられた。以上の結果は、耳下腺細胞内にはVI型に分類されるCyt-iPLA_2と、SGとPMに共通して存在する新たなタイプのiPLA_2の少なくとも2種類の酵素が存在する可能性を示唆するものである。