ハットリ シュウマ
HATTORI SHUMA
服部 修磨 所属 朝日大学 歯学部 口腔構造機能発育学講座 歯科矯正学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 片側性臼歯部鋏状咬合におけるデジタル咬合採得の精度の評価 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 近畿東海矯正歯科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 55(1),3-9頁 |
著者・共著者 | ◎広田 夏樹,村林 学,服部 修磨,留 和香子,北井 則行 |
概要 | 本研究の目的は,片側性臼歯部鋏状咬合において,口腔内スキャナーを使用したデジタル咬合採得の精度を調べることである.計測項目は,前歯部,犬歯部および大臼歯部の側方方向,上下方向および前後方向における距離とした.口腔内スキャナーを用いて計測したデータをスキャナー値,CBCTを用いて計測したデータをCBCT値とした.各方向のスキャナー値とCBCT値間に有意差があるかどうか,対応のあるt検定を用いて解析した.正常咬合群では,スキャナー値とCBCT値間に有意差は認められなかった.一方,鋏状咬合群では,側方方向と前後方向において,スキャナー値とCBCT値との間に有意差は認められなかった.しかし,上下方向において,スキャナー値はCBCT値よりも有意に小さい値を示し,上下顎間の垂直的な被蓋がコントロールデータと比較して再現性が低かった.このことから,正常咬合群と比較して鋏状咬合群では,中心咬合位で側面から上下顎歯冠のデジタルデータを充分に取得できないことから,デジタル咬合採得の精度は上下方向で低くなりやすい特性を持つことが示唆された. |