シモジョウ ヨシアキ
SHIMOJOU YOSHIAKI
下條 芳明 所属 朝日大学 法学部 法学科 朝日大学 大学院 法学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/06 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「象徴」の来た道―ウォルター・バジョットから小林昭三まで― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 憲法学会編『憲法研究』第57号 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 憲法学会 |
巻・号・頁 | (第57号),1頁-33頁頁 |
総ページ数 | 33頁 |
著者・共著者 | 下條芳明 |
概要 | 日本国憲法の下で象徴天皇制が実施されて、今年で78年目を迎える。最近では、明仁天皇(現上皇)御夫妻により被災地への「お見舞い訪問」や戦災地への「慰霊の旅」が実施されるようになり、象徴天皇制は新たな様相を見せている。本稿では、象徴天皇制をめぐる問題状況を踏まえて、最初に西洋君主制の歴史的類型を概観したうえで、「象徴」の語をキーワードにして、①日本国憲法の天皇象徴規定(第1条)の由来、②日本国憲法成立過程における天皇象徴規定の受け入れ、③1970年代以降における天皇象徴規定の各国憲法への普及、④W・カルテフライテル教授による「象徴的元首論」の提唱、⑤小林昭三教授による「象徴的元首論」の展開、といった問題を順次、検討した。いわば「象徴の来た道」を振り返ることを通じて、日本国憲法における象徴天皇制の憲法学的および比較憲法学的な位置づけを確定し、今後の象徴天皇制の在り方を考えるヒントを探った。 |