タジリカ トシヒロ
TAJIRIKA TOSHIHIRO
田尻下 敏弘 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院) 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/08 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 回結腸動脈瘤破裂と鑑別が困難であった回盲部リンパ腫の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本大腸肛門病学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
担当範囲 | 症例(臨床)担当、考察 |
著者・共著者 | 平田 伸也, 服部 公博, 村瀬 佑介, 田尻下 敏弘, 栃井 航也 |
概要 | 症例は81歳男性,急激な腹痛を訴え受診した.腹部造影CTで右側結腸間膜内に早期相で造影される3cm大の動脈瘤を疑う所見を指摘された.上腸間膜動脈領域の動脈瘤破裂を疑い腹部血管造影検査を行った.回結腸動脈枝からの血管外漏出を認めた.コイルとヒストアクリルを用いて塞栓止血され,施行後6日目に退院した.退院6ヵ月後に,腹痛で救急外来を受診した.腹部造影CTで腫瘤は5cm大に増大し造影効果を認めた.動脈瘤の再破裂を疑い緊急手術を行った.開腹すると腹腔内出血はなく,回盲部に暗赤色の鶏卵大腫瘤を認めた.回盲部切除術を施行し,経過は良好で11日目に退院された.病理組織学的検査では悪性リンパ腫と診断され,血液内科で加療中である.今回われわれは回結腸動脈瘤破裂と鑑別が困難であった悪性リンパ腫の1例を経験した.動脈瘤破裂を疑いTAE後6ヵ月で増大し手術を行った症例について若干の文献的考察を加え報告する. |