カワノ サトシ   KAWANO SATOSHI
  河野 哲
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 歯科保存学(歯内療法学)
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/12
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 アパタイト-コラーゲン複合体の外科的歯内療法処置への応用
執筆形態 共著
掲載誌名 日本歯科保存学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 48(6),835-849頁
担当範囲 実験、データ分析および英語翻訳担当
著者・共著者 秋田康充,河野 哲,竹中祥紘,土井 豊
概要 コラーゲンゲルを再線維化後、架橋し、βーグリセロリン酸カルシウム溶液に浸漬すると、アパタイトーコラーゲン複合体が作製できる。この複合体は、硬組織を誘導する可能性ができ、骨補填材として臨床応用が進められている。しかしながら、アパタイトの沈着量と浸漬時間の関係、ひいては詳細な作製条件が確立されていないのが現状である。よって、今回はこの複合体の関係について明らかにした。その結果、再線維化コラーゲンをβーグリセロリン酸カルシウム溶液中に浸漬すると、その時間が長くなるほど、無機析出相の量が増大し、アパタイトになることがわかった。このアパタイトーコラーゲン複合体は、弾力性を有し、硬組織様人工代用物になり得る可能性から、実験的に根尖病巣を発症させたイヌに填入した結果、エックス線レントゲン写真観察および、マイクロCT観察より、骨梁の形成が認められた。また、病理組織所見より、骨芽細胞より骨を形成している所見が伺えた。この結果より、アパタイトーコラーゲン複合体の填入が有効であったと示唆された。