イワイ コウメイ   IWAI KOMEI
  岩井 浩明
   所属   朝日大学  歯学部 口腔感染医療学講座 社会口腔保健学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 キシリトール溶液による洗口が機械的歯面清掃後の口腔マイクロバイオームに及ぼす影響
執筆形態 共著
掲載誌名 岐阜歯科学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 51(1),11-22頁
著者・共著者 ◎米永崇利, 岩井浩明, 東 哲司, 笹井保之, 小松芳成, 友藤孝明
概要 本研究ではProfessional mechanical tooth cleaning(PMTC)後のキシリトール溶液洗口は、口腔内細菌叢(口腔マイクロバイオーム)の構成に影響を与えるのではないのかという仮説を立てた。本研究の目的は、PMTC後の口腔マイクロバイオームに及ぼす,キシリトール溶液洗口の効果を経時的に検討することであった。10名の歯肉が健常な学生が被験者に選ばれた。ベースライン時の歯肉溝滲出液中の細菌属の割合はStreptococcus属(17%)、Fusobacterium属(10%)、Prevotella属(8%)の順に大きくなった。Streptococcus 属の構成割合は、キシリトール溶液および蒸留水による洗口によって経時的に変化しなかった。Fusobacterium属の構成割合は、PMTC後3日目および7日目にキシリトール溶液による洗口によってベースラインと比較して有意に減少した(p<0.017)。PMTC後7日目のPrevotella属菌の構成割合は、蒸留水による洗口よりもキシリトール溶液による洗口で有意に減少した(p<0.05)。これらの結果はキシリトール溶液による洗口が、PMTC後の口腔マイクロバイオームにおけるFusobacterium属とPrevotella属の構成割合を小さくできることを示唆している。