ワタナベ カズヒロ   WATANABE KAZUHIRO
  渡邉 一弘
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2026/02
形態種別 研究論文 
査読 査読あり
標題 早期舌癌の頸部リンパ節後発転移予測因子の検討
執筆形態 共著
掲載区分国内
出版社・発行元 岐阜歯科学会雑誌
巻・号・頁 52(3),141-145頁
著者・共著者 松下貴裕, 松塚 崇, 上田順宏, 江原雄一, 渡邉一弘, 長縄鋼亮, 高橋 萌, 畠山大二郎, 鵜飼 哲, 安村真一, 坂戸紗里奈, 田中貴子, 松尾美貴子, 村松泰徳
概要 口腔扁平上皮癌における頸部リンパ節転移は重要な予後因子であり,Stage I/II舌癌症例では潜在的リンパ節転移が23~43%に生じるといわれており,その治療姿勢は長年に渡り議論となっている.頸部リンパ節後発転移の予測因子として深達度(depth of invasion:DOI)が有用とされるが,画像評価には限界があり単独での予測は不十分である.一方,癌発育先進部の小胞巣である蔟出(tumor budding:TB)は新たな指標として注目されている.本研究では,2015から2021年に当院で舌部分切除術のみを施行したcT1/T2N0舌癌15例を対象に,病理学的DOI(pathological DOI:pDOI)とTBの関連性を後ろ向きに検討した.TBはパンサイトケラチン(AE1/3)免疫染色を用い,TBの個数でLow Grade(0個),Intermediate Grade(1~4個),High Grade(5個以上)に分類した.観察期間中央値は43か月で,3例で頸部リンパ節後発転移を認め,pDOIが5mm以上の症例では全例に頸部リンパ節後発転移を生じ,pDOIと頸部リンパ節後発転移の間では有意差が認められた(p=0.029).また,TBの個数とpDOIには中程度の相関が認められた(r=0.6).これらの結果から,TBがDOIと同様に頸部リンパ節後発転移のリスクを反映する指標となり得る可能性が示された.