エハラ ユウイチ
EHARA YUICHI
江原 雄一 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/10 |
形態種別 | 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) |
標題 | 舌骨と骨性癒着への移行を推測させた茎状突起過長症の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 岐阜歯科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 47(2),91-95頁 |
総ページ数 | 5 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 江原雄一1) 本橋征之2) 篠島一将1) 松並晃弘1) 高橋 萌1) 榑沼 歩3) 長縄鋼亮1) 松原 誠1) 村松泰徳1) 住友伸一郎1) |
概要 | 茎状突起過長症は,延長した茎状突起あるいは茎突舌骨靭帯の骨化により咽喉頭部の違和感・疼痛,嚥下痛,耳痛,顔面痛,肩凝りなどの多彩な症状を呈する疾患である.今回われわれは,将来的に舌骨と骨性癒着する可能性が示唆された茎状突起過長症の1例を報告する.
患者は39歳の女性で,2010年6月頃より右側顎下部の違和感および腫脹感を自覚したため,朝日大学村上記念病院歯科口腔外科を受診した.パノラマX線にて94mmと過長な右側茎状突起を認め,その先端は舌骨側傍に達した.全身麻酔下で口外法により右側茎状突起切除術を行った.舌骨と茎状突起は強固に線維性癒着しており,病理組織学的には舌骨と連続していた茎状突起の先端は線維性結合組織で,コラーゲン線維と軟骨芽細胞が一部認められた.このことから将来的に舌骨と骨性癒着する可能性が考えられた.術後は症状の消失を認め術後1年8か月経過するが,症状の再燃はなく経過良好である. |