スワベ タケシ   SUWABE TAKESHI
  諏訪部 武
   所属   朝日大学  歯学部 口腔構造機能発育学講座 口腔解剖学(口腔解剖学)
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2026/02
形態種別 研究論文 
査読 査読あり
標題 ラット膝神経節におけるレニン-アンジオテンシン系構成要素のmRNA発現
執筆形態 共著
掲載誌名 岐阜歯科学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 52(3),119-127頁
総ページ数 9
担当区分 筆頭著者,責任著者
著者・共著者 諏訪部武、安尾敏明、岩田周介、高橋慎平、硲哲崇
概要 本研究は、味覚情報を伝達する鼓索神経および大錐体神経の感覚神経節であるラット膝神経節に、レニン-アンジオテンシン系(RAS)の分子基盤が存在するかを検討したものである。発育期ラット、ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラット、高血圧自然発症ラット、絶水ラット、鼓索神経切断ラットを用い、AGT、REN、ACE、AT1aR、AT1bR、AT2R の mRNA 発現をリアルタイム RT-PCR 法で定量した。その結果、膝神経節では主要な RAS 構成要素の mRNA が検出され、特に AT2R mRNA は出生直後に高く、離乳期に向けて著明に低下した。同様の AT2R 低下は三叉神経節にも認められ、離乳期に味覚系と口腔体性感覚系で共通した転写制御が生じる可能性が示された。一方、疾患・病態モデルでは、STZ ラットで AT2R mRNA の低下がみられたが、SHR、絶水ラット、鼓索神経切断ラットでは有意な変化は認められなかった。以上より、膝神経節には局所 RAS の分子基盤が存在し、発育期の AT2R 発現変動は味覚神経回路形成に関与する可能性が示唆された。ただし、本研究は mRNA 解析に限られるため、今後はタンパク質発現、AngⅡ産生、感覚機能との関連を検証する必要がある。