エハラ ユウイチ
EHARA YUICHI
江原 雄一 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/04 |
形態種別 | 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | BRAFV600E変異を認めたエナメル上皮癌の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本口腔外科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 69(4),197-201頁 |
総ページ数 | 5 |
担当範囲 | 執筆 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 長縄鋼亮、鵜飼 哲、宮本侑果、渡邉一弘、村松泰徳 |
概要 | エナメル上皮癌の治療法は外科的切除が一般的で,放射線治療および化学療法の有効性は確立されていない.また,再発症例や遠隔転移を認める症例での有効な治療法はほとんど無い.最近,エナメル上皮腫,エナメル上皮癌に対する分子標的としてBRAFが注目されている.その一つのBRAFV600E変異キナーゼを強力かつ選択的に阻害し抗腫瘍効果が発揮されているBRAF阻害薬にベムラフェニブ,ダブラフェニブがある.一部の悪性黒色腫や非小細胞肺癌で適応となっているが,BRAFV600E変異を認めるエナメル上皮腫,エナメル上皮癌への分子標的治療の有効性が期待される.
今回われわれは,上顎大臼歯部から上顎洞内に進展したエナメル上皮癌の1例を経験した.患者は27歳の男性.右側上顎大臼歯部の腫脹,疼痛を主訴に当院受診.エナメル上皮癌診断下で上顎全摘術,右側頸部郭清術,遊離腹直筋皮弁による再建を行った.BRAFV600Eの免疫組織化学的検索を行ったところ,充実性増殖部,嚢胞形成部に陽性反応を示した. |