カサイ タダカツ
KASAI TADAKATSU
笠井 唯克 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 准教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2012/02 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | Biological implications of fetuin for bone remodeling system and possible evidence for its use in heterotopic ossification |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Journal of Oral and Maxill ofacial Surgery,Medicine,and Pathology |
掲載区分 | 国外 |
巻・号・頁 | 24,pp.36-41 |
担当範囲 | 研究協力 |
著者・共著者 | Takashi Kubota,Toshiro Yamamoto,Hiroaki lchioka,Kenta Yamamoto,NarisatoKanamura,Akihide Kamegai,TadakatsuKasai,MasahikoMori,Micho Shikinori |
概要 | フェチュイン(Fetuin)は、ヒトの血液や石灰化組織の非膠原血清蛋白α2-Heremans―Schmid糖蛋白(α2-HS)である。フェチュインは非常に特異的複合体を形成し、そして、フェチュイン基質γ―グルタミン酸(GL)タンパク質複合体は石灰化物の成長、集積と沈着を防止する。また、フェチュインはTGF一β/BMPと結合する。骨形成不全症の特徴とフェチュイン血清濃度の高さは相関しており、Albright骨異栄養症の患者ではフェチュインが造骨細胞の分化を妨げている可能性がある。骨改造が克進しているPaget's病の患者ではフェチュイン血清濃度の低下を示す。生体内において、フェチュインAは石灰化沈着の重要な血中抑制剤で、急性期反応に際し減少する。フェチュイン欠乏が尿毒症の血管石灰化に直接関連するという仮説がある。現在、推奨された手術がない異所性骨化の骨疾患(例えばAlbright症候群)や脈管硬化において、フェチュインの臨床使用は、広範囲な異所性骨化のリスクを低下させる可能性がある。 |