タジリカ トシヒロ
TAJIRIKA TOSHIHIRO
田尻下 敏弘 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院) 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/11 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 外傷性横隔膜ヘルニア4例の検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本救急医学会中部地方会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 10,1-4頁 |
担当範囲 | 症例(臨床)担当、考察 |
著者・共著者 | 白子 隆志, 加藤 雅康, 藤山 芳樹, 田尻下 敏弘, 沖 一匡 |
概要 | 平成21年4月から平成25年8月までに当院救命救急センターで経験した外傷性横隔膜ヘルニア4例について検討した。平均年齢は60(27-77)歳で、全例女性であった。受傷機転は交通事故3例、転落1例であり、全例鈍的外傷であった。横隔膜損傷は4例全例が左側で、交通事故の3例に肋骨骨折を伴い、2例にフレイルチェストを認めた。全例CT検査にて確定診断が行われた。小腸損傷が2例、脾損傷が2例、腎損傷が1例で、全例多発外傷となっていた。3例に緊急手術、1例に待機的手術を行い、ダメージコントロール手術(DCS)を行った1例を除き3例に横隔膜縫合術を施行した。RTS(Revised Trauma Score)は平均7.15(6.61-7.84)、ISS(Injury Severity Score)は平均33.5(25-42)であった。TRISS(Trauma Injury Severity Score)が41.3%の1例は死亡し、死因は出血性ショックと考えられた。外傷性横隔膜ヘルニアは比較的稀な外傷性疾患であるが、胸腹部合併損傷も多く対応が遅れると致死的になる。全身評価を行ったうえで早期に根治術を行うことが重要であると考える。 |