スギモト タクヤ
SUGIMOTO TAKUYA
杉本 琢哉 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院) 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/02 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 非外傷性脾破裂で発症したB細胞性前リンパ球性白血病の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本外科系連合学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 44(1),120-125頁 |
担当範囲 | 症例分析 |
著者・共著者 | 上松 孝, 阪本 研一, 杉本 琢哉
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概要 | 突然腹痛を自覚し救急搬送された.ショック状態であり腹部CTで脾臓周囲の血腫像と出血を示唆する高CT値の腹水を広範に認めた.血液検査で貧血と白血球増多を認め,その78%が芽球であった.血液悪性腫瘍による脾破裂と診断し緊急手術を施行した.腹腔内には大量の血性腹水を認め脾臓が破裂しており脾臓摘出術を施行した.術後白血球数が漸増しその大部分は芽球であった.術後7日目に病理組織学的検査でBリンパ球性悪性腫瘍と診断され8日目に専門施設へ搬送した.Rituximabによる化学療法が開始されたが脳浸潤をきたし放射線治療も無効で転院後50日目(脾破裂発症後58日目)に死亡した.本症例は詳細な病理学的検討によりB細胞性前リンパ球性白血病(B-PLL)と診断された.非外傷性脾破裂においては,予後不良な経過をとる血液悪性疾患に起因する可能性も念頭に置き,脾摘と原疾患の特定を迅速に行うことが重要であると思われた |