イイダ ユキヒロ
IIDA YUKIHIRO
飯田 幸弘 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 歯科放射線学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/06 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 顎関節X線画像における下顎頭移動量の計測精度 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本顎関節学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 35(2),35-40頁 |
総ページ数 | 6 |
著者・共著者 | 柴田紀幸、小日向清美、野尻みのり、西山航、飯田幸弘、勝又明敏 |
概要 | 目的:開口時の下顎頭運動を表現するモデルを構築し,これを用いて顎関節X線画像における下顎頭移動量の計測精度を検討した。
方法:下顎頭運動の観察に適したX線投影条件を,下顎頭運動を再現するロボットシステムにより調べた。下顎頭移動の直線距離を,顎関節パノラマ四分割撮影法および側斜位経頭蓋撮影法(シューラー法)の画像上で測定した。被写体は乾燥下顎骨5体(10顎関節)である。X線画像で計測した下顎頭移動量を,実測値と比較した。実測値とX線画像の拡大率を基に,X線画像上の距離計測の誤差を算出した。 結果および結論:ロボットシステムとシューラー法撮影により,閉口位から最大開口40 mmまでの動作を13フレームに分割したX線画像を撮影することができた。10個の顎関節の下顎頭移動量の中央値は,実測で19.53 mm,シューラー法画像で14.38 mm,顎関節パノラマ四分割画像で18.81 mmであった。実測値に対する画像計測の誤差は,顎関節パノラマ四分割撮影で3.34 mm,シューラー法で5.32 mmであった。結果より,下顎頭移動量の計測に関して,顎関節パノラマ四分割撮影がシューラー法よりも優れることがわかった。 |