マシタ アヤナ
MASHITA AYANA
間下 文菜 所属 朝日大学 歯学部 口腔機能修復学講座 歯科補綴学(全部床義歯学) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 歯科用サージカルルーペによる拡大視野下診療に対する意識調査 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 岐阜歯科学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 50(3),101-107頁 |
総ページ数 | 7 |
著者・共著者 | 石榑大嗣,鶴田はねみ,岡村晨吾,伊藤里帆,間下文菜,古澤なつき,小川雅之,日下部修介,大森俊和,瀧谷佳晃,二階堂徹,堀田正人 |
概要 | 歯科医師や歯科衛生士の精密な処置は、患者の治療予後を大きく左右することから、口腔内患部を拡大視野下で診療することは有用であり、歯科用実体顕微鏡および歯科用サージカルルーペ(以下、拡大鏡と称する)の使用頻度は増えてきている。しかし、歯科用実体顕微鏡は高価であることから、臨床経験の浅い時期から使用することは難しい。しかし拡大鏡は比較的安価なものが多く、臨床経験の浅い時期から使用することが可能で、適切な診療姿勢の維持も可能なことから拡大視野下での歯科診療の導入的な存在となりうる。2022年の12月に、拡大鏡を扱う6社に、本学への参集を依頼し、試着会を実施した。参加者52名にアンケート調査を行ったので、結果を報告する。参加者にはQ1. 拡大鏡を使用しているか、Q2.使用している拡大鏡のメーカーおよび倍率、Q3.なぜ今回の試着会に参加しようと思ったか、Q4.1日の診療患者数、Q5.拡大鏡は歯科診療に必要か、Q6.拡大鏡は臨床経験のうち“ いつ” から使用すべきか、Q7.参加者の職種、Q8.参加者の性別、Q9.参加者の臨床経験年数の9つの設問を提示した。拡大鏡を使用しているかという質問に対しては34名(65.4%)が“ いいえ” と回答した。試着会に参加しようと思った理由については、「拡大鏡を使ってみたい」、「他の先生が拡大鏡を使っているのをみて興味がわいた」という回答が多かった。拡大鏡は臨床経験のうち“ いつ” から使用すべきかという設問では、「臨床研修歯科医から」が26名(50.0%)と最も多かった。試着会参加者における拡大鏡の使用率は34.6%と高くはないが、将来的に使用を考えている者が61.5%おり、拡大視野下で診療することへの意識が高いことが示唆され、特に1~2年目の経験の浅い歯科医師や歯科衛生士が拡大鏡使用での診療を必要だと考えていることがわかった。 |