|
イントウ タケシ
INTO TAKESHI
引頭 毅 所属 朝日大学 歯学部 口腔感染医療学講座 口腔微生物学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 教授 |
|
| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2025/10 |
| 形態種別 | 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | 菌糸型Candida albicansが産生するカンジダリシンの病原性について |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | 岐阜歯科学会雑誌 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
| 著者・共著者 | 引頭 毅、花岡麻里子、森 大気、堂前英資 |
| 概要 | カンジダリシン(candidalysin)はカンジダ菌(Candida albicans)から産生される強い細胞傷害活性を有するぺプチド毒素である.カンジダリシンは菌糸型形態のC. albicansのみから産生され,C. albicansの宿主への感染局面において上皮バリアを突破する際に上皮細胞に対する細胞傷害活性を発揮する.あるいはC. albicansがマクロファージや好中球などの貪食細胞に捕捉された際には,これらの細胞を内部から破壊して逃避するために細胞傷害活性を示す.また,カンジダリシンによる細胞膜傷害の結果として様々な細胞内シグナル伝達経路が活性化され,炎症性免疫応答を引き起こす作用も有している.本総説では,著者らの過去の報告を交えながら,近年注目を集めているカンジダリシンについて,その産生機構や生物学的活性,また,口腔カンジダ症を含むカンジダ菌感染症におけるカンジダリシンの役割,さらには,カンジダリシンを標的としたカンジダ症の治療戦略について概説したい. |