ゴトウ タカシ   GOTO TAKASHI
  後藤 隆志
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 歯科麻酔学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/01
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 アナフィラキシーの原因物質の特定に好塩基球活性化試験が 有用であった1症例
執筆形態 共著
掲載誌名 日本歯科麻酔学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 48(1),4-6頁
著者・共著者 後藤隆志, 林真太郎, 津金裕子, 飯沼光生, 櫻井学
概要 9歳の男児。異常絞扼反射のため全身麻酔下に集中歯科治療が計画された。全身麻酔導入後、局所麻酔を行い、rubber dam sheetを装着して歯科治療を開始したところ、血圧低下(最低値 48/17 mmHg)と心拍数増加(最高値 137 回/分)を認めた。アナフィラキシーと診断してアドレナリンを投与したところ、循環虚脱は改善した。
  原因物質を特定するためにbasophil activation tests (BAT)を行った。BATの結果、rubber dam sheetにて強陽性(3+)の結果を得たため、全身麻酔中に発症したアナフィラキシーの原因物質としてlatexが強く疑われた。後日、latexフリー対応下で全身麻酔を行ったところ、アナフィラキシーを発症することはなかった。BATは皮膚テストと並んでアナフィラキシー原因物質の検索のための有用なツールとして注目が集まっている。