ハセガワ トモヤ   HASEGAWA TOMOYA
  長谷川 智哉
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 歯科保存学(歯内療法学)
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/09
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 侵襲性歯頸部吸収症例に対する治療方針の考察
執筆形態 共著
掲載誌名 日本歯内療法学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 43(3),172-179頁
総ページ数 8
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 長谷川智哉、田中雅士、木方一貴、堺 ちなみ、赤堀 裕樹 、加藤友也、瀧谷 佳晃、吉田隆一、河野 哲
概要 侵襲性歯頸部吸収(Invasive cervical resorption,以下,ICR)は歯頸部の上皮付着直下に生じ,無症状に進行 することが多く,場合によっては破壊的な進行形態を とることがある.臨床においては,X 線撮影で偶然 発見されることが多く,内部吸収やう蝕と混同されやすい.Heithersay は ICR を以下の 4 つに分類している.Heithersay の分類における成功率は,Class 1 と Class 2 で 100%,Class 3 は 77.8%,Class 4 は 12.5% となっており,Class 4 では予後不良であるものの,そ れ以外では高い成功率が報告されている.しかし, Heithersay の分類は X 線画像のみの 2 次元的な評価に なるため,術前評価としては正確性に欠けると考えら れる.それに対して,Patel らの分類では,デンタル X 線写真と歯科用小照射野 X 線 CT(以下,CBCT)を 用いて,吸収部位の位置(1~4:4 段階),範囲(A~ D:4 段階),および根管への近接度(d,p:2 段階) を 3 次元的に評価しており,その評価項目は組み合わ せにより細分化されている.今回,CBCT を使用し,Patel らの分類に基づい て治療方針の意思決定をした ICR 症例について報告する.