タケダ ノリユキ   TAKEDA NORIYUKI
  武田 則之
   所属   朝日大学  大学 教育職員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/09
形態種別 学術書
標題 薬剤性クッシング症候群
執筆形態 共著
掲載誌名 ビジュアル臨床栄養百科
掲載区分国内
出版社・発行元 小学館
巻・号・頁 6,62-65頁
著者・共著者 武田則之,安田圭吾
概要 副腎皮質から分泌されるグルココルチコイド(GC)は抗炎症作用や免疫抑制作用があり、GC誘導体が薬剤として多くの疾患に使用されている。GC剤は全身の糖、脂質、タンパク代謝に影響し、大量長期投与時には薬剤性GC過剰症である薬剤性クッシング症候群を引き起こす。満月様顔貌、中心性肥満、皮膚線条などの身体徴候に加え糖尿病、骨粗鬆症、精神症状、感染症、消化性潰瘍などを発症しやすくなる。GC剤治療の必要性を慎重に判断し、有効最少量を使用し、副作用の発現を厳格にモニターする必要がある。栄養療法としては、必要なカロリー、蛋白、カルシウム、ビタミンなどの供給に配慮する必要があるが、糖尿病や高脂血症の発症に注意が必要である。