ハヤシ　タカフミ   HAYASHI TAKAFUMI   林　卓史    所属   朝日大学  保健医療学部健康スポーツ科学科 コーチング科学    職種   教授
言語種別	日本語
発行・発表の年月	2022/10
形態種別	研究論文
査読	査読あり
標題	野球における卓越した指導者の指導に関する事例研究：メジャーリーグにおいて活躍する2人の選手を育成した高校野球監督の語りを手がかりに
執筆形態	共著
掲載誌名	コーチング学研究
掲載区分	国内
出版社・発行元	日本コーチング学会
巻・号・頁	36(1),19-33頁
総ページ数	15
担当範囲	筆頭著者として、研究デザイン、データ収集、執筆を担当した。
担当区分	筆頭著者,責任著者
著者・共著者	◎林卓史(朝日大学保健医療学部健康スポーツ科学科) 井上元輝(中京大学スポーツ科学部) 奈良隆章(筑波大学体育系)
概要	本研究は，卓越した指導者のもつ指導に関する実践知と，優れた選手への指導の事例を明示することにより，野球指導者の指導力向上に寄与する知見を実践現場に還元することを目的とした．メジャーリーグで活躍する2人の選手を高校時代に指導した1人の指導者に対してインタビュー調査を実施し，その語りを質的に分析・解釈した．その結果，以下の知見が得られた． 1) 卓越した指導者は，相反するコーチング実践を1つの方法で実現する「際を狙った指導」を実践知として獲得していた．2) 卓越した指導者は，優れた選手に対して，結果を予測した上で適切な対戦相手との試合を設定し，課題への主体的な取り組みを促す方法を立案・実践していた．また，指導者自身も選手の成長に対して切迫性を有していた．3) 卓越した指導者は，優れた選手が指導者の提案に基づく中期的な目標を達成した事例においても批判的省察を行ない，目標設定そのものを見直し，アスリートファーストの実現に向け人格形成に配慮した長期的な目標達成を重視した育成概念を獲得していた．