キシモト トシユキ   KISHIMOTO TOSHIYUKI
  岸本 敏幸
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 歯科麻酔学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   講師
言語種別 英語
発行・発表の年月 2023/06
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 Cardiac Arrest Due to Pacing Failure From Pilsicainide Poisoning
執筆形態 共著
掲載誌名 Anesthesia Progress
掲載区分国外
巻・号・頁 70(2),pp.70-74
著者・共著者 Toshiyuki Kishimoto, Yoshiaki Takitani, Tomoka Ichikawa, Kaho Shiraishi, Hiroki Yamada, Shoko Oya, Makoto Kume, Satoru Sakurai
概要 患者は36歳、女性。既往に難治性の上室性頻拍症があり、計6回のアブレーションを施行していた。アブレーションにより高度の洞性徐脈となったため、ペースメーカ植え込み術を施行した。歯科治療当日、来院直後に意識を消失し、ペーシング不全による心停止を起こした。複数の抗不整脈薬の血中濃度を測定したところ、ピルシカイニドの血中濃度が高値を示し、ピルシカイニド中毒が疑われた。ピルシカイニドをはじめとした抗不整脈薬には、ペーシング閾値を上昇させるものがあり、本症例は誤って内服をしたピルシカイニドにより、偶発的にペーシング不全が生じたものと考えられた。緊急度を判断して適切な応急処置を行うとともに、高次医療機関との連携を行うことが重要である。