シモハタ ケイコ
SHIMOHATA KEIKO
下畑 敬子 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | リドカイン点滴静注が奏功した亜急性期の帯状疱疹関連痛の2症例. |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本ペインクリニック学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本ペインクリニック学会 |
巻・号・頁 | 28(12),258-261頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
概要 | 帯状疱疹関連痛(zoster-associated pain : ZAP)に対するリドカイン点滴静注は,本邦の神経障害性疼痛治療ガイドラインには含まれていないが,難治性疼痛治療に広く用いられている.亜急性期のアロディニアを伴うZAPに,リドカイン点滴静注が奏功した2症例を経験したので報告する.症例1は70歳男性,右Th4帯状疱疹を1か月前に発症した.電撃痛,睡眠障害に対しプレガバリンが無効で,VAS 80 mm,アロディニアを認めた.抗血栓療法中のためリドカイン点滴静注を行ったところ,直後より電撃痛とアロディニアは軽減した.症例2は69歳男性で,左Th5帯状疱疹を3ヶ月前に発症した.電撃痛と睡眠障害に対し,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs),プレガバリンが無効で,VAS 70 mm,アロディニアを認めた.肋間神経ブロックとリドカイン点滴を行ったところ,直後よりアロディニアは消失,疼痛も低下した.いずれの症例でも副作用は認めなかった.リドカイン点滴静注は,抗血栓療法中など神経ブロックが施行できないアロディニアを伴うZAPに対して有用な補助療法の一つと考えられた. |