ミズコシ アキミネ   MIZUKOSHI AKIMINE
  水越 秋峰
   所属   朝日大学  保健医療学部看護学科 基礎看護学
   職種   講師
発表年月日 2017/08
発表テーマ 擦式アルコール製剤を用いた手指衛生における塗り残しに関する文献検討
会議名 日本看護研究学会第43回学術集会
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 水越秋峰,宮腰由紀子,新美綾子,渡邉亜細子,西士泉,加藤治実
概要 擦式アルコール製剤(Alcohol-based Hand Rub,AHR)を用いた手指衛生で発生する塗り残しに関する国内外の文献かr、その評価方法と発生状況を明らかにすることを目的とした。日本語279編・英語152編(1969-2017年)のうち、15編(1978-2015年)を分析対象とした。塗り残し評価方法は、AHRへの塗料添加による手指衛生後の観察のみ(9編)、培地による細菌培養のみ(4編)、観察と培養の併用(2編)だった。観察では、観察者の目視(10編)、写真の画像処理(1編)で、すべて手背と手掌の2方向から評価していた。部位毎の塗り残し発生率は、手首21-70%・指先11-70%・母指20-56%・手背20-35.8%・指間22.0%・手掌7.1-16%で、部位の定義や判定の基準が文献ごとに異なっていた。手指衛生前後の細菌減少率は部位毎に異なり、68.6-85.6%だった。観察と培養の併用では、塗り残しと細菌数との関係を指摘していた。塗り残しの発生原因として、トレーニング不足・AHRの種類や塗布方式の違い・使用量の不足・時間が短いことが指摘されていたが、使用量は塗り残しに影響しない・同一の手技を繰り返し行っても塗り残し面積は減少しない、とする文献もあった。