カサイ タダカツ   KASAI TADAKATSU
  笠井 唯克
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2021/10/30
発表テーマ 口腔粘膜上皮の腫瘍性変化におけるHMGB1発現動態
会議名 第46回(公社)日本口腔外科学会中部支部学術集会
主催者 (公社)日本口腔外科学会
学会区分 地方学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 石川県金沢市(ハイブリッド開催)
開催期間 2021/10/30~2021/10/30
発表者・共同発表者 松下貴裕、江原道子、原田尚武、松岡太相、宮本侑果、中尾寿奈、江原雄一、渡邉一弘、長縄鋼亮、高橋萌、鵜飼哲、金子裕康、苅谷優子、安田雅基、落合隆永、笠井唯克、石橋浩滉、村松泰徳、住友伸一郎
概要 近年、癌免疫応答に関する研究が盛んに行われており、様々な因子が同定されてきている。特に、癌細胞が細胞死に陥った際に放出する分子が、免疫応答を抑制する環境を形成しやすくなることにより、腫瘍細胞の増殖を促進していることが注目されている。この腫瘍細胞が放出し、免疫応答機構に働きかける分子群は、Damaged-associated molecular patterns(DAMPs)と呼ばれているが、腫瘍細胞から放出されるDAMPsによって、腫瘍細胞の増殖がどのように制御されているかは、未だ解明されていない。DAMPsの1つである口腔扁平上皮癌(SCC)におけるHMGB1に関する解析は、局所進展に関与すると同時に予後不良因子であると報告されている。しかしながら、SCCのみならず、口腔粘膜上皮性異形成(OED)発生との関連についても明らかにされていない。そこで、我々は、SCC、OEDおよび正常口腔粘膜上皮におけるHMGB1発現について組織学的解析を行い、その結果、HMGB1は口腔内病変の腫瘍化に影響を与える因子の一つであることが示唆された。