カサイ タダカツ
KASAI TADAKATSU
笠井 唯克 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2022/06/09 |
発表テーマ | 顔面多発骨折後の咬合不全に対し両側下顎枝矢状骨切り術を行った一例 |
会議名 | 第32回 日本顎変形症学会総会・学術大会 |
主催者 | 日本顎変形症学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 新潟市 |
開催期間 | 2022/06/09~2022/06/10 |
発表者・共同発表者 | 笠井 唯克, 渡邉 一弘, 田中 四郎, 住友伸一郎, 村松 泰徳 |
概要 | 交通事故などによる顔面多発骨折の症例では,損傷は顔面のみにとどまらず,生命維持に重要な組織に及んでいることが あり,その治療が優先されるため,非常に深刻な咬合不全を呈する場合がある。今回われわれは多発顔面骨折により咬合不全をおこした患者に対して顎矯正手術などを駆使して咬合を回復したので,その概要を報告した。症例:43歳,女性。初診:2008年10月,咀嚼障害を主訴に当院を受診された。現病歴:2008年5月に交通事故に遭い,顔面外傷,軸椎骨折および骨盤骨折にて他院に入院した。顔面外傷に対しては応急治療が行われ,軸椎 骨折と骨盤骨折が最優先に治療された。診断および治療:当院初診時,外傷による多数歯欠損と上顎骨折,両側下顎頭骨 折を含む顔面多発骨折と診断した。咬合不全の主な原因は未治療の両側下顎頭骨折によって生じた開咬と考えた。そして受傷から数か月経過していることを勘案して,すぐには手術を行わず,数か月間,骨の治癒を待ち,2009年3月に即時義 歯による補綴と両側下顎枝矢状骨切り術を同時に行い咬合不全の治療を行った。手術後10年以上,上顎と下顎の位置は安定している。 |