オオノ ミチヤ   OHNO MICHIYA
  大野 道也
   所属   朝日大学  歯学部 総合医科学講座 内科学(朝日大学病院)
   職種   教授
発表年月日 2019/04/27
発表テーマ 腎生検を行った糖尿病合併CKDの特徴について
会議名 第116回日本内科学会講演会
学会区分 全国学会
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 大野道也
概要 "【目的】近年、糖尿病性腎症を包括する糖尿病性腎臓病(DKD)という概念が提唱されるようになった。今回、2型糖尿病に併発し、腎生検を行った糖尿病合併CKDの特徴について検討した。
【方法】糖尿病と診断、治療療されているが、(1)発症から10年以内に尿蛋白(>1g/gCr)が出現する、(2)網膜症がないにもかかわらず尿蛋白が認められる、(3)急性発症のネフローゼ症候群、(4)血尿/赤血球円柱が認められる、のいずれか一つ満たす糖尿病患者で腎生検を行った48名を対象に糖尿病合併CKDの特徴について検討した。
【結果】腎生検時の年齢は56.7歳で、60.4%が男性であった。腎生検の結果、膜性腎症が20.8%、微小変化16.7%、巣状糸球体硬化12.5%、IgA腎症27.1%、その他22.9%であった。治療は多くで、レニン・アンギオテンシン系(RAS)阻害薬が投与されていた。ネフローゼ症候群(N=20)を呈した症例ではシクロスポリン2mg/kgが投与されたが、完全寛解65.0%、不完全寛解35.0%であった。
【総括】非典型的な臨床経過をたどる糖尿病の検尿異常では糖尿病合併CKDを疑い、腎生検を行い、病態を明らかにして治療することが必要である。"