サクライ サトル   SAKURAI SATORU
  櫻井 学
   所属   朝日大学  大学 教育職員
   職種   教授
発表年月日 2025/10/11
発表テーマ リドカイン/プロピトカイン共融混合物パッチ製剤の静脈穿刺に対する疼痛軽減効果の検討:無作為化クロスオーバー試験
会議名 第53回 日本歯科麻酔学会
主催者 日本歯科麻酔学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 鹿児島市
開催期間 2025/10/10~2025/10/10
発表者・共同発表者 杉原賀子, 後藤隆志, 櫻井 学, 半田俊之
概要 本研究では,エムラ®パッチとペンレス®テープの静脈穿刺時の疼痛軽減効果を評価することを目的に本研究を行った.研究対象者は健康成人男性40名として,エムラ®パッチ(貼付時間60分間; E群)とペンレス®テープ(貼付時間30分間; L群)を用いた無作為化クロスオーバー試験を行った.研究対象者を静脈穿刺に22G(20例)または24G(20例)静脈留置針を用いる群に無作為に割付した.局所麻酔剤を貼付せずに静脈穿刺したコントロールをもとに,さらにE→L群(10例)またはL→E群(10例)に無作為に割付し,静脈穿刺時の疼痛の評価を行った.局所麻酔効果は局所麻酔剤貼付前後の電流知覚閾値(PainVision),静脈穿刺時の疼痛はVisual analogue scale(VAS)とVerbal rating scale(VRS)を用いて評価した. 局所麻酔剤未使用群と比較して,E群とL群では有意に電流知覚閾値は上昇し,VASとVRSは低下した.添付文書に記載のある最低貼付時間にて局所麻酔薬剤を貼付したところ,エムラ®パッチの方がペンレス®テープよりも有意な疼痛軽減効果が認められた.また,貼付時間を延長すると疼痛軽減効果が増強される可能性が高いため,今後,より疼痛軽減効果の高い至適貼付時間を検討していきたいと考える.