サクライ サトル   SAKURAI SATORU
  櫻井 学
   所属   朝日大学  大学 教育職員
   職種   教授
発表年月日 2025/10/11
発表テーマ MRI(磁気共鳴画像)を用いた全身麻酔法および静脈内鎮静法における術前経口摂取制限時間の妥当性の評価
会議名 第53回 日本歯科麻酔学会
主催者 日本歯科麻酔学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
国名 日本
開催期間 2025/10/10~2025/10/12
発表者・共同発表者 林 里映, 後藤隆志, 大塚充実, 前島亮秀, 須田翔太, 安達健翔, 櫻井 学, 半田俊之
概要 本探索的研究では,エビデンスのない固形食の術前絶食時間の妥当性をMRIを用いて評価し,絶食時間の短縮が可能かどうかを検討した.対象者は健康成人男性30名とし,3種類の試験食に無作為に割付を行った.試験食には米食(A群),パン食(B群),乳製品(C群)を中心とした約880kcalの食品を設定した(各群10名).MRIの撮影時期は試験食摂取前,摂取直後,摂取2, 4, 6, 8時間後とした.A・B群の胃内容物体積は試験食摂取6時間後に摂取前と同等となり,すべての試験食が摂取前と同等になったのは摂取8時間後であった.摂取4時間後における胃内容物体積の群間差は,B群ではA・C群と比較して有意に減少しており,群間差は摂取8時間後に消失した.以上より、パン食であれば,より短時間の絶食時間を設定できる可能性がある.また,本邦の絶飲食ガイドラインは西洋食をベースに設定されたものであるが,摂取量によっては米食においても適用できる可能性が示唆された.なお,本研究は越山科学技術振興財団の助成を受けて行った.