ヤスオ トシアキ   YASUO TOSHIAKI
  安尾 敏明
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 口腔生理学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   講師
発表年月日 2023/09/12
発表テーマ 食塩への増粘剤添加の影響 -ヒトにおけるTime-intensity法での測定-
会議名 日本味と匂い学会第57回大会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催期間 2023/09/11~2023/09/13
発表者・共同発表者 前田知馨代、安尾敏明、諏訪部武、岩瀬陽子、玄景華、坂井信之、硲哲崇
概要 昨年度までの本大会で、我々は、食品への増粘剤の添加が、味覚受容と嗜好性にどのような影響を与えるかをラットを用いた電気生理学的および行動学的実験により検討し、多くの味質において神経応答が抑制され嗜好性も変化させることを報告した。本研究では、中でも塩味の抑制に着目し、ヒトでも同様な影響がみられるかどうかをTime-intensity(TI)法を用いて検討した。味溶液には0.8%NaCl溶液を、増粘剤には市販増粘剤3種類を用い、濃度は「摂食・嚥下リハビリテーション学会分類2021(とろみ)早見表」を参考とし「濃いとろみ」相当とした。被験者に、増粘剤無添加のNaCl溶液と各種増粘剤をそれぞれ添加したNaCl溶液を10mlずつ紙コップに入れて提示し、塩味強度を経時的に評価させた。その結果、2種類の増粘剤において増粘剤無添加のNaCl溶液より、増粘剤を添加したNaCl溶液の方が塩味強度は弱く感じていることが明らかになり、この抑制効果は、これまでの動物実験とも一致した。