ヤスオ トシアキ
YASUO TOSHIAKI
安尾 敏明 所属 朝日大学 歯学部 口腔機能修復学講座 口腔生理学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 講師 |
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発表年月日 | 2024/09/12 |
発表テーマ | 混合味溶液の含有物に対する般化と味覚嫌悪条件づけ効果の消去は条件刺激の味質に依存する |
会議名 | 第58回日本味と匂学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催期間 | 2024/09/11~2024/09/13 |
発表者・共同発表者 | 髙橋慎平、岩田周介、安尾敏明、諏訪部武、硲哲崇 |
概要 | 同味質の混合味溶液を条件刺激(CS)として味覚嫌悪を条件づけた場合、含有単体味溶液への般化と条件づけの消去パターンに味質による違いがあるかどうかを、ラットを用いた10秒間リック測定法により検討した。その結果、甘味混合溶液(0.5M ブドウ糖 + 0.5M 果糖)への条件づけでは、実験初日は、CS含有の単体溶液にも般化したが、2日目にはCSのみを忌避するものが70%を超え、3日目にはCSに対する忌避も消失した。酸味混合溶液(10mM塩酸 + 10mMアスコルビン酸)では、実験初日から4日目にかけては、CS含有の単体溶液にも般化したが、5日目には57%のラットがCSのみを忌避するようになり、7日目から条件づけの消去が発生した。苦味混合溶液(0.3mM 塩酸キニーネ + 0.3m 安息香酸デナトニウム)では、実験初日から3日目にかけては、CS含有物の単体溶液にも般化し、4日目以降も一部のラットを除き同様の傾向をみせた。CSに対する忌避は実験10日であっても半数以上の動物に見られなかった。これらの結果は、混合味溶液への条件づけの般化と消去のパターンは味質により異なっていることを示唆している。 |