カワキ ハルミ
KAWAKI HARUMI
川木 晴美 所属 朝日大学 歯学部 口腔構造機能発育学講座 口腔生化学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2017/09/17 |
発表テーマ | 静脈麻酔薬が口腔扁平上皮癌組織微小環境における免疫制御におよぼす影響 |
会議名 | 第59回歯科基礎医学会総会学術大会 |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 塩尻 |
発表者・共同発表者 | 伊藤宏衣,神谷真子,川木晴美,高山英次,梅村直己,稲垣慶則,村松泰徳,住友伸一郎,近藤信夫 |
概要 | 癌による免疫系制御に間葉系間質細胞が重要な役割を果すことから、C3Hマウス口腔扁平上皮癌細胞株Sq1979の放出する液性因子と10T1/2細胞の接触によるTh1型免疫反応の抑制機構を解明するために、Sq1979で活性化しているサイトカイン群をスクリーニングし共培養系において中和抗体を用いてその機能解析を試みると共に、10T1/2細胞の免疫調節因子の発現変化を観察した。その結果、Sq1979では他のサブクローンに比べSaa3、Lcn2、Fxyd2、Il-1α, Il-1f6、Il-6、Ccl7およびCcl2 mRNA発現が上昇していた。Sq1979細胞の馴化培地を抗Il-1α中和抗体で処理すると、10T1/2細胞による、刺激脾細胞のIFN-γ 産生能の抑制に対する増強作用が消失した。一方同様に、抗Il-1f6およびIl-6中和抗体で処理しても、この増強作用は変化しなかったことから、Sq1979はIl-1αを介して10T1/2細胞の引き起こす免疫抑制作用を増強するとともに、腫瘍に有利なサイトカイン産生を誘導し、OSCCの進展を促進することが示唆された。 |