オカ ナオキ
OKA NAOKI
岡 直樹 所属 朝日大学 歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院) 職種 准教授 |
|
発表年月日 | 2007/10/04 |
発表テーマ | WHO grade Ⅱ gliomaのmethionine,FDG,cholineを用いたPET所見の検討 |
会議名 | 第66回日本脳神経外科学会総会 |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 岡直樹,奥村歩,加藤貴之,篠田淳,丸山隆志,村垣善浩 |
概要 | 開頭術でWHO grade Ⅱと診断された初発脳腫瘍46例を対象に、核種集積と組織所見について解析を行う。対象はdiffuse astrocytoma(DA)18例、oligodendroglioma(OD)12例、oligoastrocytoma(OA)16例である。11C-methionine、18F-FDG、11C-cholineの3核種を用いて治療前にPET検査を行った。半定量的評価法として、腫瘍部のmax SUVを測定し、対側の皮質にROIを設定してT/N ratioを算出し検討した。また、手術によりMib-1 labeling index(LI)が検索できた症例では、各核種集積とMib-1 LIの間で相関の有無を検討した。DA、OD、OA群のMET T/N ratioは2.13、3.75、2.91で、DA/OD間には有意差を認めた。同様にDA、OD、OA群のFDG T/N rationは0.78、1.03、1.00、CHO T/N rationは2.53、3.38、4.25で、組織間で有意差は認めなかった。DA群のMET T/N ratioとMib-1LIの間には正の相関(r=0.44)が得られたが、OD、OA群は共に相関は得られなかった。ODはDAに比べて血管床が豊富とされこのことがMETの高集積に関与しているものと考えられた。また、DA群でMET集積とMib-1Liとの間に正の相関が得られ、MET集積程度により悪性転化を予期できる可能性があることが示唆された。 |