タジリカ トシヒロ   TAJIRIKA TOSHIHIRO
  田尻下 敏弘
   所属   朝日大学  歯学部 総合医科学講座 外科学(朝日大学病院)
   職種   准教授
発表年月日 2022/01
発表テーマ 当院の結腸手術におけるICG(Indocyanine Green)蛍光イメージングの現況
会議名 第26回岐阜内視鏡外科研究会
学会区分 研究会・シンポジウム等
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 田尻下敏弘、服部公博、村瀬佑介、平田伸也、栃井航也、木村真樹、花立史香、關野考史、松波英寿
概要 消化器外科領域の手術における重篤な合併症のひとつに縫合不全があげあれる。吻合機器、吻合部血流、吻合部の緊張、併存疾患などの要因により起こるとされる。今日、患者の高齢化に伴い、糖尿病・動脈硬化などによる血管障害の素因がある症例は増加しており残存腸管の血流に関する情報は重要となっている。従来の腸管切離ラインの決定は支配血管を考慮し、腸管の色調,辺縁血管の視認・触知,辺縁血管断端からの動脈性出血などによって外科医の経験的・主観的判断によりなされている。
近年、ICG蛍光イメージングが注目されており、縫合不全を減少させうる有効な手法として期待されている。
現在のICG蛍光法に対する評価はcontroversialであり、蛍光法後に切離ラインの変更を4.7%(Boni et al)-16.4%(Kudszus et al)の症例で行っているが、縫合不全率には優位差を見出させていない報告例が散見される。