サクラヤ トウマ
SAKURAYA TOHMA
櫻屋 透真 所属 朝日大学 歯学部 口腔構造機能発育学講座 口腔解剖学(解剖学) 職種 助教 |
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発表年月日 | 2022/03/28 |
発表テーマ | ヒト上科におけるヒラメ筋支配神経筋内分布の比較解剖学的研究 |
会議名 | 第127回日本解剖学会総会・全国学術集会 |
主催者 | 日本解剖学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 全面Web方式 |
開催期間 | 2022/03/27~2022/03/29 |
発表者・共同発表者 | 櫻屋透真 江村健児 薗村貴弘 平崎鋭矢 荒川高光 |
概要 | ヒトのヒラメ筋前面の羽状筋部は、非ヒト霊長類には存在しないことから、ヒトの直立二足歩行の採用に伴って特異的に発達したものと考えられ、固有の脛骨神経の枝 (anterior branch: AB) に支配されるという特徴を持つ。移動様式が異なるヒト上科のヒラメ筋の神経支配を対象に、羽状筋部の由来を比較解剖学的に考察した。ヒト1側、オランウータン1側、フクロテナガザル2側のヒラメ筋を対象に、支配神経の筋内分布を実体顕微鏡を用いて詳細に調査した。フクロテナガザル1/2側、ヒトヒラメ筋にABが存在した。フクロテナガザル1/2側では、ABが後面から進入した枝 (posterior branch: PB) と筋内で交通し、AB独自の分布域を持たなかった。ヒトABは羽状筋部を支配し、PBと筋内で交通した。PBの支配領域において羽状筋部に相当する部分は存在せず、羽状筋部とPBの支配領域は由来が異なることが示唆された。また、フクロテナガザルにおいてABがPBと交通したことから、この交通をきっかけにしてAB単独の支配領域が出現・発達してヒト羽状筋部が形成されたと考えられる。 |