イワタ シュウスケ
IWATA SHUSUKE
岩田 周介 所属 朝日大学 歯学部 口腔機能修復学講座 口腔生理学 職種 助教 |
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発表年月日 | 2023/09 |
発表テーマ | 閉経後骨粗鬆症モデルマウスにおける味覚変調の分子機構 |
会議名 | 日本味と匂学会第57回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 川端由子、高井信吾、岩田周介、實松敬介、川端二功、重村憲徳 |
概要 | 閉経後の女性はエストロゲンの欠乏により骨密度が低下する一方で、味覚嗜好性にも変化が生じることが報告されている。味覚は生理的な栄養・ミネラル需要を反映した摂食行動の調節に重要な役割を果たしており、閉経後の骨カルシウム代謝の異常が味覚器におけるミネラルセンシングの変調をきたすことが予想される。本研究では閉経後骨粗鬆症モデルマウスを用い、味覚嗜好性、味蕾の遺伝子発現変化を解析した。8週齢メスマウスのSham、および卵巣摘出(OVX)を10週間飼育した。10sリック試験の結果、カルシウム味に対する忌避行動がOVXで有意に増加し、有郭乳頭味蕾のRNA-Seqによる遺伝子解析では、OVX群で金属イオン結合カルシウムチャネル活性に関連する遺伝子群の発現増加が認められた。以上より、OVXにおいてカルシウム味特異的な変化が起こること、並びに味覚器におけるミネラル受容に関連した遺伝子発現が上昇する可能性が示唆された。 |