カサイ タダカツ
KASAI TADAKATSU
笠井 唯克 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2003/09 |
発表テーマ | 炭酸含有アパタイト多孔体・骨髄細胞複合体による骨形成 |
会議名 | 第42回日本歯科理工学会学術講演会 |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 笠井唯克、土井 豊、兼松宣武 |
概要 | 炭酸含有アパタイトは骨アパタイトと同様に数%の炭酸イオンを含有するアパタイトである。一方、骨髄細胞には骨芽細胞に分化する幹細胞が含まれており、適当な条件下に細胞培養を行えば、骨の形成が行われることが知られている。今回われわれは、炭酸含有アパタイトで多孔体ブロックを作成し、そのブロックを足場としたラット骨髄細胞の培養を14日間おこない、ラット背部皮下に埋入し骨の形成を試みた。 脱灰組織標本のHE染色の観察にて、埋入4週間後、実験B群では骨の形成は認められなかったが、実験A群ではブロックの気孔内に広範な骨の形成を認めた。 埋入8週間後、実験B群ではわずかに骨の形成を認め、実験A群では埋入4週間後と同様にブロックの気孔内の骨の形成は広い範囲で認められた。また、実験A群の埋入8週間後の標本をμCTで観察したところ、骨の形成を思わせる、炭酸含有アパタイトより低いX線不透過性を示す領域が多々観察され、この領域は主に多孔体構成顆粒の表層付近で確認された。 炭酸含有アパタイト多孔体ブロックの作製および、同ブロックと骨髄細胞を用いてラットの背部皮下に骨を形成することに成功した。 |