カワノ サトシ   KAWANO SATOSHI
  河野 哲
   所属   朝日大学  歯学部 口腔機能修復学講座 歯科保存学(歯内療法学)
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   教授
発表年月日 2007/05/12
発表テーマ アパタイトーコラーゲン複合体の歯内療法処置への応用
会議名 第49回 日本歯科理工学会
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 竹中祥紘,飯島まゆみ,河野 哲,秋田康充,吉田隆一,土井 豊,関根一郎
概要 アパタイトは生体親和性が良く、優れた骨電導性を有するため失われた骨組織の修復に有用である。また、アテロコラーゲンは抗原性がなく生体内で徐々に吸収されるため、バイオマテリアルとして臨床の場で広く用いられている。そこで、両者の複合体を作製し、その複合体を成犬の人工的に破壊した根尖部に填塞し、8週後の生体反応を調べた。また、非脱灰切片のX線マイクロラウエ写真撮影も実施した結果、複合体を填塞した場合、根尖部から象牙質面に沿って新たな硬組織が形成され、根尖約1/3で根管腔内を閉鎖した。また、非脱灰切片においても新生硬組織による根尖部の閉鎖が認められ、マイクロラウエ写真より、この部位のアパタイト回折線の強度は、根管内に残った複合体のアパタイト回折線の強度よりも大きく、この部位に新政硬組織ができたことが確認できた。よって、この複合体は根管治療の予後に有効な結果をもたらすことが期待できた。