エハラ ユウイチ
EHARA YUICHI
江原 雄一 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2020/10/11 |
発表テーマ | 片腎患者に対して導入化学療法を行った下顎歯肉癌の一例 |
会議名 | 第63回日本口腔科学会中部地方部会 |
主催者 | 朝日大学 口腔外科 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 岐阜 |
発表者・共同発表者 | 松原 誠、江原雄一、長縄鋼亮、高橋 萌、鵜飼 哲、本橋征之、村松泰徳、住友伸一郎 |
概要 | 片腎には先天性と後天性の要因があり、いずれの場合でも腎機能低下が存在する。これらの患者の頭頸部癌に対する化学療法による抗腫瘍効果や腎機能への影響に関する報告は限られている。今回、片腎患者の下顎歯肉癌に対して導入化学療法を経験したので報告をする。患者は55歳の女性、下顎右側臼歯部の疼痛を訴えて来院した。小児期の交通事故による右腎摘出術の既往があった。生検で、扁平上皮癌と診断し、また腎機能はステージG3a慢性腎臓病と診断された。導入化学療法を、シスプラチンのみ25%減少し、ドセタキセルと5-フルオロウラシルは通常量で施行した。2クールとも12日目で、一過性の腎機能低下を認めた。外科的手術を施行し、摘出物の病理組織学的に腫瘍の残存は認めず経過観察中である。また、現在まで腎機能の悪化は認めていない。片腎患者に対して、シスプラチンを減量しても、抗腫瘍効果を認め、かつ短期的には腎機能が維持されることが示唆された。 |