エハラ ユウイチ
EHARA YUICHI
江原 雄一 所属 朝日大学 歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学 朝日大学 大学院 歯学研究科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2021/10/30 |
発表テーマ | 歯原性角化嚢胞から発生した原発性骨内癌の一例 |
会議名 | 第46回日本口腔外科学会中部支部学術集会 |
主催者 | 日本口腔外科学会中部支部 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 髙橋 萌1) 江原 雄一1) 長縄 鋼亮1) 渡邉 一弘1) 鵜飼 哲1)
落合 隆永2) 永山 元彦2) 村松 泰徳1) |
概要 | 原発性骨内癌(Primary intraosseous carcinoma, NOS)はその発生初期に口腔粘膜との連続性を持たない特異的な癌であり,多くは嚢胞または歯原性上皮に由来するとされる稀な癌である.今回,下顎骨歯原性角化嚢胞の長期加療中に発生した,原発性骨内癌を経験したので報告する.症例は39歳男性,右側顔貌の腫脹と疼痛を主訴に2019年5月当科受診.下顎右側臼歯部頬側歯肉と顎下部の腫脹を認めた.パノラマX線写真にて下顎右側第一大臼歯根尖に連続する単胞性嚢胞様透過像と,それに重複する左側犬歯に至る境界明瞭な透過像を認めた.根尖病巣に起因する顎下部膿瘍に対する消炎後に,透過性病変部の生検を行い歯原性角化嚢胞と診断された.開窓および掻爬反復療法を施行し,縮小傾向を示した.本年5月,前歯部舌側歯肉に腫脹出現.生検では悪性所見は認めなかった.その後急速増大した組織を切除したところ,病理組織診断にて原発性骨内癌と診断され,腫瘍の摘出に至った.現在経過観察中である. |