エハラ ユウイチ   EHARA YUICHI
  江原 雄一
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2022/06/17
発表テーマ tumor budding観察による早期舌癌の術後頸部リンパ節転移予測
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 松下 貴裕1), 松塚 崇2), 江原 雄一1), 長縄 鋼亮1), 住友 伸一郎1), 村松 泰徳1)
長谷川 泰久2)
概要 目的:口腔癌は術後頸部転移の有無が予後因子となっており,早期でも予防的頸部郭清を行うべきとされているが術後合併症の問題もあるので術後転移が予測できる評価法が研究されている。近年、消化器癌や肺扁平上皮癌でtumor budding(TB)が予後予測因子として注目されている。TBとは腫瘍先端部の癌細胞が個々に遊離し発育する現象であるが、頭頸部領域に関しての報告は少ない。今回早期舌癌においてTBの状況を調査したので報告する。

対象・方法:2017年から2021年までに朝日大学病院にて手術を行った舌癌cT1N0・cT2N0の12例を対象とした。原発巣の標本をパンサイトケラチンにて染色し、200倍の視野の中で最も多いTB数を計測し、TBが0個をlow grade、1個から4個をIntermediate grade、5個以上をHigh gradeと分類した。それぞれの症例の臨床経過と、TBの各gradeと予後との関係を調べた。

結論:TBが早期舌癌の術後頸部リンパ節転移予測における客観的評価の一つになる可能性が示唆された。