エハラ ユウイチ   EHARA YUICHI
  江原 雄一
   所属   朝日大学  歯学部 口腔病態医療学講座 口腔外科学
   朝日大学  大学院 歯学研究科
   職種   准教授
発表年月日 2024/10/13
発表テーマ 多発骨転移をきたした上顎骨原発性骨内癌の1例
会議名 第67回NPO法人日本口腔科学会中部地方部会
学会区分 地方学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 岐阜
開催期間 2024/10/13
発表者・共同発表者 花井祥太, 鵜飼 哲, 長縄鋼亮, 江原雄一, 松下貴裕, 渡邉一弘, 髙橋 萌,
村松泰徳
概要 【緒言】原発性骨内癌(Primary intraosseous carcinoma,NOS)は初期に口腔粘膜との連続性を持たない特異的な癌で,顎口腔領域に生じる癌の中で稀とされている.今回われわれは上顎右側臼歯部に発生した原発性骨内癌の1例を報告する.
【症例】患者は,78歳男性で右側頬部の腫脹を主訴に2022年11月に当科受診,右側上顎臼歯部顎骨内に嚢胞様の病変を認めた.検査の結果,原発性骨内癌と診断された. 2023年2月に上顎骨部分切除を施行したが,2022年5月に同側の頸部リンパ節に転移を疑うリンパ節腫脹を認め右側頸部郭清術を施行した.病理組織検査の結果,計5か所にリンパ節転移を認め,術後放射線治療を施行した.2023年9月に右側後頸部にリンパ節転移を疑う所見を認め,頸部郭清術を施行し,リンパ節の転移を認めたが,追加治療は希望されず経過観察をしていた.その後,2024年1月に右第5肋骨,胸腰椎,肋骨基部,左腸骨に多発骨転移を疑う所見を認めた.
【考察】今回われわれは,原発性骨内癌術後に遠隔転移をきたした1例を経験したので, 若干の文献的考察を加え,その症例の概要を報告する.