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ナチ ヒカル
NACHI HIKARU
名知 ひかる 所属 朝日大学 保健医療学部救急救命学科 総合医科学講座 職種 准教授 |
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| 発表年月日 | 2022/10/28 |
| 発表テーマ | 全身麻酔覚醒時に不穏を呈した後,解離性障害と思われる心因性非てんかん発作を発症した1症例 |
| 会議名 | 第50回日本歯科麻酔学会総会・学術集会 |
| 主催者 | 日本歯科麻酔学会 |
| 学会区分 | 全国学会 |
| 発表形式 | ポスター |
| 単独共同区分 | 共同 |
| 開催地名 | 東京都 |
| 開催期間 | 2022/10/27~2022/10/29 |
| 発表者・共同発表者 | 上野 高広, 名知 ひかる, 下畑 敬子, 若松 正樹, 智原 栄一 |
| 概要 | 離性障害は強い心的外傷,不安,心的葛藤が無意識に身体症状や精神症状となって発症する.今回,全身麻酔覚醒時に頻呼吸と不穏を呈した後,痙攣発作を発症し,てんかん発作として治療したが,後日,解離性障害による心因性非てんかん発作(PNES)と判明した症例を経験したので報告する.PNES はヒステリー発作や偽発作とも呼ばれ,心理的な問題など様々なストレスを誘因に解離性障害の症状を示す.発作時はてんかんと酷似するため,PNES の
患者もてんかん治療をしばしば受けるが,原因が異なるため発作を繰り返す.早期の診断が重要となるが,てんかん発作との鑑別は難しい.特に本症例の様に不穏と頻呼吸の後に痙攣発作が出現した場合,不穏の原因がてんかん発作であったとの報告もあり,診断は容易でない.神経学的検査の Arm Drop Test は簡便で,陽性の場合に診断の助けとして重要である. |