シモジョウ ヨシアキ
SHIMOJOU YOSHIAKI
下條 芳明 所属 朝日大学 法学部 法学科 朝日大学 大学院 法学研究科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2022/09/24 |
発表テーマ | イギリスにおける2013年の王位継承制の改革 |
会議名 | 第36回関西法政治研究会 |
主催者 | 関西法政治研究会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 京都教育文化センター |
開催期間 | 2022/09/24 |
発表者・共同発表者 | 下條芳明 |
概要 | 現在ヨーロッパには10の君主制国が存在するが、1979年以降、スウェーデンが国家基本法の一つである王位継承法を改正したのを皮切りに、オランダ(1983年)、ノルウェー(1990年)、ベルギー(1991年)、デンマーク(2009年)、ルクセンブルク(2011年)、そしてイギリス(2013年)で相次いで王位継承制度の改革が実施され、いずれも直系主義に基づき国王の第1子に性別を問わず優先的に王位継承権を与えることを決定した(長子優先両系王位継承制)。
このうちイギリスで2013年4月に制定された王位継承法は、従来慣行として維持してきた「男子優先長幼制(male-preference cognatic primogeniture)」の変更や1701年の王位継承法に基づく王位継承権者のカトリック教徒との婚姻禁止の撤廃などを内容としており、世界の耳目を集めた。本報告は、10世紀以降のヨーロッパ王位継承制を歴史的な形成を類型化したうえで、中世以来のイギリスの王位継承制度の展開を概観し、わが国の皇室改革の状況も念頭に置きながら、今回のイギリスの制度改革の憲法政治学的意義を検討した。 |